ローレ・ジュリアン (Laure JULIEN)
アーティスト
リヨンで生まれたローレ・ジュリアンは、2017年にパリの国立高等装飾美術学校に入学し、専門分野として、あるいは身体と物体、衣服とを結びつけるというテーマを実験する手段として、服飾デザインを選択した。
ダブル・ディグリー制度を活用して東京の文化学園大学で2年間学んだ際に、日本文化の持つ職人技と芸術表現の豊かさに魅了され、日本の竹工芸の研究を始める。
彼女の竹細工職人たちとの強い絆が、田中旭祥氏への弟子入りに繋がった。日本の山々に身を浸しながら励んだこの専門的な訓練を通して、竹工芸の本質的な技術を習得。この修行によって彼女は、竹や皮革、テキスタイル、また陶器やその他の服飾に関連する技術を操れるという特殊性を持ちながら、日本の芸術家や工芸家に類する実践の場に身を置いた。
その中で、職人やアーティスト、デザイナーらと協働して、アクセサリー、衣服、テキスタイル、オブジェ、彫刻といった要素が交差するような作品を制作。
現在はスタジオ・タケの創設者として、アートの実践におけるヨーロッパ産の竹の活用についての研究開発に力を注ぎ、ヨーロッパのアーティスト、デザイナー、建築家にとって竹をより身近な存在にし、日本のノウハウを広めるために活動している。